2007年夏・・・・・一台のツバサGY号をお預かりしまし た。(経過や詳細は下記で)
10月に入り早速レストアを開始しましたが・・・・・その後・・・
予想どおり、いくつかの問題が次から次へと立ちはだかりました。
でも親子二代で乗りたいという
依頼主様のお気持ちをな んとか実現してあげたい・・・・・
他のバイク屋さんで断られた車体。当社が引き受けなくてなんとする。
その一心で取り組んでまいりました。
そうして2009年も11月・・・依頼主様には本当に申し訳なかった のですが
造らなくてはならない部品も多く、たいへん時間もかかってしまいまし た。
そして、ようやく未完成ながら、なんとか形が見えてまいりました。
先日はエンジンにも火が入りツバサが息を吹き返しました。
ツバサ号・・・・・・五十年の時を経て間もなく始動!
私も多くのレストアを手がけてまいりましたが
一生思い出に残る仕事となりそうです。
現在のツバサ号
、是非ご覧ください。↓


※その後のツバサ号の様子はページ最下部↓をクリックしてください。

ツバサ工業(大阪) 1958年製 ツバサGY型

  先 日、お父様が乗られていたツバサ号をお持ちの小樽のお客様より電話があり、なんとかレストアしたいという相談をお受けしました。
 聞くところによると倉庫保管していたもののすでに長い年月が経過し状態が良くないということで札幌市内のバイクショップなど何軒か問い合わせしたようで すが断られたというお話でした。
 こんな遠方の当店までお問い合わせいただいた気持ちも十分に察せられましたので一度現車をお預かりしてできる範囲でのレストアで検討するということでお 引き受けいたしました。
 正直、もうこの時代の部品は入手不可能。加えてツバサという今では現存していることさえ信じられないほど希少なオートバイ。足かけ50年前の・・・時代 が残してくれた今や博物館級に覚悟はしていましたが見ていろんな意味で唖然としたのも事実です。
 特徴ある楕円形のオーバルヘッドライト、フロントはアールズフォーク、フロート別室型のクラシカ ルなアマルキャブetc・・・今の日本車が忘れたものを すべて持っていると言って過言でないその勇姿に闘志がわいたのも事実です。どこまでレストアできるか今の段階では正直わかりませんが、この秋から手をつけ たいと現在、作戦を練っています。現在の部品で代用しなければならないものも当然出てきますが、どうしても不具合なものは部品作製ということになるでしょ う。
もうサビを落とすというレベルでない箇所もあり代用品も検討中。
 この雰囲気をしっかり残す!誰が見てもあのツバサだ!ということを基本にレストアをすすめたいと思います。依頼主さまの許可が出れば途中の経過報告もい たします。
 さぁ!どこから手をつけようか〜〜〜!!ふぅ〜〜〜〜〜これは難題だ・・・(~~; 
 ※各写真はクリックで拡大します。
別体の フロート室 アール ズフォーク
アマル キャブ
TSUBASA の文字が




当時のカタログやツバサ工業の事など(ちょっと説明ね)
 ツバサ工業(大阪)は現 在のダイハツ工業の系列会社としてエンジンなどを供給していました。
ダイハツの初代ミゼットDKA型(一人乗り三輪軽貨物)などのエンジンはこのツバサ工業の製作(空冷単気筒2サイクル 249cc 馬力8HP)が搭載さ れていました。

 ツバサ工業自身はダイハツにエンジンを供給するかたわら二輪車も製作しており、ツバサファイター(1959年)など、その独創的な製品は当時、多くの ファンをつくりました。

 昭和40年を境に多くのこうした独創的なメーカー、みずほ自動車やトヨモーターなどが廃業しましたがツバサ工業もこの中の一つとして二輪車の生産を終え ました。
 当時の生産数を考えれば、今回依頼を受けたこのGY型も本当に数少ない貴重な一台だと言えるでしょう。


                            写真:ツバサファイター


商売を考えればレストアは儲かる仕事じゃ〜〜ないです。笑
でも、お客様が喜ぶ顔は勿論ですが、僕自身・・・自分の納得も大事な んです。
難題・・・・・・引き受けます。100%はありませんが・・・
頑張るのみ・・・・・僕も好きなんです。こういうの・・・(~~V
蘇れ!ツバサGY号(クリック)

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